
学校長挨拶

京都市立京都堀川音楽高等学校
まだ肌寒いですが、校舎内の桜もずいぶんと花が開き、ようやく春になってきたかなと感じるようになりました。
本日付で京都堀川音楽高等学校の校長を拝命いたしました、谷口衛(たにぐちまもる)と申します。
昭和23年に堀川高校音楽課程としてスタートして以来、脈々と受け継がれてきた京都堀川音楽高校のすばらしい歴史と伝統は、何物にも変え難いものだと感じています。前任の中村 陸子校長はその「堀音」の素晴らしいところをしっかりと伸ばすために、教職員の方々と一緒に考え対話しながら、今までにない取り組みを始められました。その流れが堀音の新しい文化となり、より「堀音」が素晴らしい学校となっていくよう、これから実直に取り組んでまいります。
令和5年度の途中より「人とつながる音楽家を育成する」という言葉で本校の教育目標が語られるようになりました。令和7年度学校案内を見てみると、
「音楽家」として「人とつながる」とはどういうことなんだろう?そんな問いかけから京都堀川音楽高校、通称 堀音(ホリオン)の学びが始まります。その問いの答えを、教職員が生たちに「これだ!」と教えることはありません。そもそも正解の定かではない問いであり、誰かが教えられるものではない問いです。音楽に志す生徒自身が堀音の3年間をかけて、その答えを自分なりにつかみ取ってほしい、そんな願いを込めて、教職員は堀音の学びを設計しています。
とあります。
芸術は、表現者と受け取り手があってこそ成り立っているので、その成り立ちからして人と人がつながっている営みです。音楽も例外ではありません。しかし、実はそれ以外のとてもたくさんの人達とつながっています。音楽としてのより高い芸術性を求めるためにはそういった様々な人たちと広く深くつながり、それを自分の中に落とし込み、それが自分の音楽に返ってくるような、そんなサイクルを意識しながら、すべての教育活動を学校長として支えていきたいと思っています。
堀音には、学校を愛してくださっている皆さまがたくさんおられます。城巽学区自治連合会の皆さま、同窓会の皆さま、この校舎を拠点に活動されている音楽関係の皆さまをはじめ、本当に多くの方々のご理解とご協力によって堀音は支えられていると思っております。皆様には本校への一層のご支援ご指導をいただけると幸いです。
今日から新年度が始まります。生徒たちの音楽に耳を傾け、対話し、保護者をはじめ堀音を愛してくださっている方々の思いを胸に、教職員一丸となって「堀音の教育」をすすめてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
令和7年4月1日
京都市立京都堀川音楽高等学校 校長 谷口 衛
たたんだ翼をひろげ 恐れずにむかっていこう
この翼が 巻き起こす風をしたがえ
世界の静まる中で 響き出す
本物のかがやきへ
〜校歌「海を遠く」より〜
音楽を愛し、人を愛して
京都市立京都堀川音楽高等学校 芸術顧問
「堀音」この言葉の響きに、僕は強い誇りと、抑える事のできない思い出で胸が一杯になる。だからこそ僕は卒業してからも、必ず年に一度は学校を訪ね、懐かしい先生に挨拶をし、生徒たちのオーケストラを相手に汗を一杯かきながら指揮し、いつの間にか随分歳の離れたかわいい後輩達に励ましの言葉をかけることを、一人の卒業生として続けている。
それは「堀音」を卒業した者には、受け継がれている想いがあるからだ。それは「音楽を愛し、人を愛しいと思える気持ち。」それをこの学校で先輩や先生から教えられたからこそ、僕は世界を相手にする指揮者になれた。今度は僕がその想いを現役の学生達に伝える番。毎年選ばれる40人の新しい堀音生達よ!いつか皆が卒業し、それぞれの道に進み、例えどんな仕事に就こうと、どんなに離れた所に暮らそうと、この僕ら卒業生が共有できる「堀音」という響きの心地よさに、きっときっと気がつく事だろう。
在校生からのメッセージ
①専攻名をクリックすると、フィルタリングされた在校生画像が表示されます。
(下にスクロールしていくと在校生画像が表示されます)
②各在校生の画像をクリックすると、メッセージ詳細をご覧いただけます。
活躍する先輩たち
各方面で活躍する堀音卒業生に、自分の歩み、堀音での学びや経験について、語っていただきました。